ここ3年分の1問目を比べる!

本日の企画は「毎年の1問目を比べる!」

112A1

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答え e

試験開始早々、はてなが3つくらい浮かびました笑

高NH3血症って言われてもさ・・・選択肢を眺めてみると、代謝性疾患が並んでいます。NH3の代謝経路といえば、尿素回路(またの名をオルニチン回路)か!

というわけで、OTC欠損症を選ぶわけです。決して論理的思考ではないです。「オルニチン」「欠損」から回路が傷害されてNH3が貯まるのかなという予想にすぎないです。

 

<参考>

▶難病情報センター | 代謝疾患分野 オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症(平成22年度)

▶小児慢性特定疾病情報センター|オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症

 

111A1

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答え b

婦人科・乳腺外科からの出題。この分野は覚える疾患が限られているので、学生時代に勉強しやすい範囲でした。ただ、出題頻度は少ないので後回しにしがち笑

両側、疼痛ときたら乳腺症を選ぶことになります。他の選択肢は、ふつう片側だし、疼痛が主訴になるかな〜と疑問符がつきます。

 

110A1

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答え c

DVTかぁ。エコノミークラス症候群のように長期間脚を動かさなかったり(血液うっ滞→長期臥床・肥満)、脱水していたり(血液濃縮→妊娠)、凝固系が亢進していたり(→担癌状態)、血管壁が障害されていたり、すると血栓ができてしまう疾患。Virchow 3徴をもとに原因が分類されます。また入院するとDVTリスクが評価されます。この問題でポイントをあげるとすれば、担癌状態でしょうか。Trousseau症候群(悪性腫瘍による凝固系の亢進)という名前が付いているくらい、有名な病態なんだそうです。

 


 

以上、1問目をざっと見てきました。けっこう特徴的な問題が並んでいるように思います。10年分1問目だけ解く!とかも勉強法としてありかもしれないですね。Medu4で検索すればすぐ見られますし。